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明白(祈織)

『ご馳走様でした』 「うん、じゃあ明日また朝からおいで」 『はい、』 おいしかった、 沢山食べたし沢山飲んだ、 「駅まで送る…って電車やなんだっけ。タクシー?」 『はい、たくしー、乗ります』 「そしたらタクシー駅前のロータリーに止まってるからって…志波くん酔ってる?大丈夫?」 『あ、いえ、大丈夫です…』 でも、おしっこしたいかも、 『あの、といれ、』 「トイレ?吐きそう?」 『いえ、おしっこ、』 「おしっこって子供かよ。トイレこっち」 と、教えてもらって トイレの前まで来て1歩中に入るけど 『あ、』 ここ、暗くて怖い。入れないトイレだ どうしよう、と少し入口のところで足踏みをした もう、結構おしっこしたくなってる 多分タクシーで家に帰るまでは我慢できない 「どうした?入んないの?」 『あ、いえ…入ります』 とは言ったけど やっぱりここのトイレは入れなくて 『…やっぱり、いいです。家かえってから行きます』 「なに?潔癖?」 『いや、そういうわけじゃなくて、』 「まぁ、我慢出来るならいいけど」 と、言われタクシーのいるロータリーの方に向かうけど やっぱり我慢できなそうで、 上司の人が前を歩いてるからばれないように 後でこっそりとちんぽを抑えて耐える どうしよう、抑えてんの無いと出てきちゃう、 でもあのトイレに1人で入んのは怖くて 『あ、あの、』 やっぱり戻って、ちかくで、待っててもらおうと声をかけようとした けど、今まできょうへいもあきらくんも 怖いトイレの時はついてきてくれて おしっこするの見ててもらったものけど この人に、おしっこすんの見ててもらうの恥ずかしい 「どうした?」 大人なのに1人でトイレも入れねえんだっておもわれる どうしよう、と迷ってるうちに ぶるっと背筋が震えた そして じわ、と先っぽが温かくなる 『あっ、』 「どうした、」 『おしっこ、』 「は?」 漏れる、とぎゅう、とすぐに先っぽを押さえつけると どうにかおしっこは止まって でもこのままだと漏らしてしまうのは明白で 『あの、といれ、やっぱり…』 「なに?やっぱり行くのかよ。つかそんなとこ抑えるってやばいの?」 『あ、これは、』 どうしよう、おしっこ漏らしそうになってちんぽ抑えてんの見られた、 と、どうにか手を離したが 『あ、っ、ぁっ、』 しょろっ、じょばっとこぼれてきたから すぐにまた押さえ直す 「え!?そんな!?とりあえず便所っ」 と、腕を引かれてさっきのトイレの方まで連れてかれて でも、グイグイ引っ張るから 脚が動く度におしっこはあふれて 手の内側がどんどん濡れてくる 『ちょ、まっ…あっ』 そしてトイレの目の前までどうにか戻ってきたけど 『あっ、もう、っ』 手が離せない、と トイレを前にしてバタバタと足踏みをして耐える 「さっさとしろよ!もう!ほら!」 と、後ろから回ってきた手が強引におれのベルトをはずしてズボンと下着をまとめてずり下ろす そのときに手が離れてしまって じょろろっと多めのおしっこ、がパンツの中にこぼれたけど そんなこと気にしてる余裕なんて無くて どうにかちんぽをトイレに向けると じょおお、びちゃびちゃと恥ずかしい音をたてて勢いよくトイレに流れていく 『はぁ、ぁ、』 きもちいい、我慢したおしっこトイレ出すんの気持ちいい はぁ、と口から息が漏れて 恥ずかしいけど、そんなん気になんないくらい気持ちよくて 「どう?全部出た?」 と、その声でハッとする やば、おしっこ漏らしそうになってんの見られた、 おしっこギリギリになって、トイレまで連れてきてもらったし、 ズボンも下ろしてもらった、 『で、まし、た』 と、どうにか答えて 服を元に戻すけど パンツもズボンも広範囲に濡れてしまって 前側に恥ずかしいシミが出来てしまっていた どうしよう、と手で隠すけど 手を引っ張って退けられて恥ずかしいシミが見られてしまう 「俺そんな飲ませたっけ?」 『え、いや、』 「いや、漏らしてる大人初めて見たなって」 『…漏らしては、』 ない、ちゃんとトイレでほとんどできた 地面汚して無いし、 「どうする?とりあえず家帰るか。そんなんじゃタクシー乗れないだろ」 『…えっと、…帰ります、』 「とりあえず家行くぞ。シャワー浴びよ」 と、この人の家に戻ることにして とぼとぼと後ろを歩く どうしよ、めんどくさいって思われた 引かれただろうし、 『あ、あの、やっぱりおれ、』 「なに?」 『あるいて、かえります』 「そんな格好で?」 『それは、』 そんなこと、言われても この格好でこの人の家に行きたくない どうしよう、 足が動かなくなった もうどうしようも無く いつもこんな時に助けてくれたのは匡平で 匡平に会いたい、とポケットのスマホを触ったけど もう匡平の事頼るの辞めたんだ、とすぐにスマホを離した 「……ほら、行くぞ。家に」 と、ぐしぐしと頭を撫でられて びっくりして顔を上げる 『え?』 「俺年の離れた弟いるんだよ。小さいころよくやらかしてたなぁって」 と、おれの腰に羽織っていたシャツを巻いて隠してくれる 『…寒くないですか?』 「寒いけど。だから早く帰るぞ」 『…はい、すみません』 と、もうこの人について行くしかなくて いや、ついて行くことにして 二人で元きた道を戻った

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