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第2話

平岡海(ひらおかかい)と宮垣大輝は世間でいうお付き合いを始めています。 そして初めてのクリスマスは大輝の家で過ごす。 大輝の家庭は複雑で二世帯住宅だが義理の両親の住居には居なくて義理の兄蒼大(そうた)さんとパートナーの聖輝(いぶき)さんと一緒に住んで居た。 そしてお2人は俺達の関係の理解者。 「海(かい)君、これ蒼大兄と聖輝兄から2人にクリスマスプレゼントだって渡されたんだ。」 そう言って大輝がテーブルの上にラッピングされた袋を置いた。 さっき玄関で蒼大さんに言われた事が思い浮かんだ。 『大輝に渡してる物があるが使っても良いがほどほどにしろよ。』 この中には何が入ってるんだ。 「海君に先に中を見せろって蒼大兄に言われたんだ。僕は、夕ご飯をテーブルに並べるからプレゼントの中身が何か見てくれる?」 「分かった。」 大輝がキッチンに行った後に俺は綺麗にラッピングされた袋の中身を確認したらローションとゴムが入っていた。 何を渡してくんだよあの2人!!! 大輝にどう説明するんだよ。 そりゃ、やる事はやってるが身内からこんなもんを貰うなんて絶対にあり得ないだろう。 身内から・・・。 俺が貰った身内からのプレゼントはこんなんじゃ無かった。 思い出したく無い身内からの最悪な贈り物。

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