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第3話

「海君、用意が・・・うわっ!どうしたの?」 そりゃ、大輝もビックリするよな・・・。 ラッピングされた袋を握り締めながら俺は涙を流していた。 「気にするな大輝。」 「気になるよ。嬉しくて泣いてたんじゃ無いの僕は分かるよ。悲しい顔をしてる。」 大輝には隠し事が出来無いのは分かっていた。 けど身内からの最悪な贈り物を思い出して泣いてたなんて絶対に大輝には知られたく無い。 「言いたく無い。」 俺が大輝から視線を外して顔を背けると大輝はそっと俺を包み込むように抱きしめてきた。 「じゃあ、聞かないけど僕の話は聞いていてね。」 「分かった。」 俺は立っている大輝の腰に腕を回して大輝のお腹あたりに顔を埋めた。 大輝の体温は俺の気持ちを落ち着かせてくれる精神安定剤みたいなものだ。 それから大輝はゆっくりと話し始めた。 「僕の大好きな人達の話は前にしたよね。」 俺は小さく頷くと大輝は俺の頭を優しく撫でながら話を続けた。 大輝の仕草や行動は少し聖輝さんに似ている気がするけど聖輝さんは大輝の優しさは実の母親に似ているらしい。 詳しくは聞いてないが両親は火事で亡くなったと前に大輝が話してくれた。

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