11 / 268

第11話

「ん…何時だ…?」 ふぁあ〜とあくびをして起きる。 え、……ここどこ? 待って、そういえば俺、昨日… 若と…ヤッ、やっちゃった… うわー、てことはここはあいつの家か? 俺は今デカいベッドにいる。 服装は…俺よりも一回り大きいサイズのワイシャツのみ…下着もつけてない。 どうやら昨日連れていかれた屋敷?事務所?的な所ではないらしく、知らない部屋にいる。 って!観察してる場合じゃなかった!逃げないと! 掛けられていた布団をバサッとどかし、ベッドから降りた。 その瞬間… ズキッ 「痛って!…は、立てない」 腰当たりに激痛が走った。そのせいでベッドから1歩歩いた所で座り込んでいる。 ベッドに居た時には感じてなかったが1度気づくと凄い痛みを感じる。 それに、心無しか声も枯れているような… 「あー、…うん、枯れてるわ」 絶対昨日の行為のせいだ。 若が来る前に早く、早くここを出よう。 痛みなんて気にしてたら若が来てしまうかも… 俺はベッドを手すりにし、何とか立ち上がった。 そのまま遠回りだが、壁伝いにドアまで歩いた。
91
いいね
16
萌えた
39
切ない
26
エロい
7
尊い
リアクションとは?
コメント

ともだちにシェアしよう!