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第11話

「ん…何時だ…?」 ふぁあ〜とあくびをして起きる。 え、……ここどこ? 待って、そういえば俺、昨日… 若と…ヤッ、やっちゃった… うわー、てことはここはあいつの家か? 俺は今デカいベッドにいる。 服装は…俺よりも一回り大きいサイズのワイシャツのみ…下着もつけてない。 どうやら昨日連れていかれた屋敷?事務所?的な所ではないらしく、知らない部屋にいる。 って!観察してる場合じゃなかった!逃げないと! 掛けられていた布団をバサッとどかし、ベッドから降りた。 その瞬間… ズキッ 「痛って!…は、立てない」 腰当たりに激痛が走った。そのせいでベッドから1歩歩いた所で座り込んでいる。 ベッドに居た時には感じてなかったが1度気づくと凄い痛みを感じる。 それに、心無しか声も枯れているような… 「あー、…うん、枯れてるわ」 絶対昨日の行為のせいだ。 若が来る前に早く、早くここを出よう。 痛みなんて気にしてたら若が来てしまうかも… 俺はベッドを手すりにし、何とか立ち上がった。 そのまま遠回りだが、壁伝いにドアまで歩いた。

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