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第26話

そんなことを考えているうちに、逃げ出したベッドに投げられる。 「わっ!なにすん…んぅ」 仰向けに投げられた俺は起き上がる前にキスされた。 しかも両手首を匡の手に寄って頭の横に抑え付けられた。 要するに、俺の上に匡が乗ってきてる。 「んんっ〜!……ふっ、んン」 舌を絡められ、息が乱れていく。 離して欲しくて足で匡の腹を蹴るけど、それすらも両足で押さえつけられた。 身じろいでもがくけど叶いそうにない。 その間に両腕を頭の上でベッドヘッドに手錠で繋がれてしまった。 口が離れ、ゼイゼイと空気を吸い込む。 睨みつけた匡の唇にはどちらのか分からない唾液がキラキラして見えた。 そして無言になり、俺の服を剥ぎ取っていく。 「おい!辞めろ!離せってば!」 辞めてくれる気配はない。 とうとうすべて脱がされてしまった。 「セイ、俺は逃げるなって言ったよね?」 笑顔でそれでいて目は笑ってない。 「逃げるなって言われて大人しくする奴なんかいるか!」 「言う事聞かなかったからお仕置ね」 ニヒルな笑みを浮かべて最悪な事を言う。 何からしよ〜かな〜とるんるんで引き出しを漁っている。
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