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第43話
俺の吐いたため息は聞こえてたみたいで…
「組のためにも身元の確認は必要だ。」
「分かってますよ。」
「それから、あの子の事はどうするつもりだ。」
この場合のあの子とはセイのことじゃない。
多分俺の許嫁のことだろう。
俺には子どもの頃から決められた相手がいる。
今までは絶対にこの子と!って子がいなかったから放置してたけど。
セイと出会ってしまったから。
相手には悪いが断るつもりだ。
「ちゃんと考えてます。」
「そうか、くれぐれも断る事はするなよ」
「どうでしょう?」
親父としては断る事は許さないだろう。だけど俺はあの子よりもセイを優先する。
「結婚したら誰を囲おうがかまわん。それだけだ。」
「失礼します」
俺は返事もろくにしないまま笑顔を貼り付け、親父のいる部屋を出た。
「緋山、セイの情報まとめておいて。」
「かしこまりました。」
とりあえずは身元調査を提出しておこう。
怒ると面倒だからな〜
まぁ、なにはともあれ用事は終わったから最愛のセイの元へ帰ろう。
「緋山、帰るぞ」
緋山に声を掛けて2人で屋敷から出る。
「聖也さんの服どうします?」
「…ショッピングモール寄ってくか」
俺的には家の中は裸かシャツ1枚でいいと思うけどなぁ〜
だって、羞恥からかやたらとモジモジしてて可愛いし、たまーに、チラッと。
チラッとね。可愛いのがね、見えるんだよなぁ〜
そのままショッピングモールへ行き、何着か見繕ってセイの元へ帰った。
匡sideend
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