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第44話
夕方7時頃、匡と緋山さんがショッピングバックをいくつか抱えて帰ってきた。
「おかえり」
「おかえりっす!」
「おかえりなさい」
3人で出迎える。
と言ってもリビングに座って声をかけるだけ。
「ただいま〜」
匡はソファに荷物を置き、俺に抱きつきてきた。
「あー、可愛い、癒される」
「ちょっと!」
頭を俺の肩ら辺にグリグリしてくる。
地味にくすぐったいんだよなぁ
あ、それよりも!
「ねぇ、匡!あれ、俺の服!?」
「うん」
「やったぁ〜」
服を買ってきてくれた事にちょっと喜ぶ。
やっと服が着れる!
今日のお留守番でも、叶さんと赤城さんは多分どこを見ようか困ってたと思う。
俺が近づくとちょっとぎこちなかったもんな…
でも服を来たら解決する!
さっきまでの時間で結構仲良くなった。
目がキョドってたりはしたけど2人ともいい人だった。
「離して!着替える!」
匡に離してもらう様に言う。
「ダメ、家では着させないよ?」
「なんで!」
「俺の趣味」
うわー、キモイなぁ〜っとこれは思ったらダメか…?
でもなぁ〜、変態ではあるよね…
多分俺はとても引いた顔してると思う。
周りを見ると緋山さんや赤城さん、叶さんも引いていた。
「何?可愛いからいーでしょ」
俺含め4人の視線を集めた匡がしれっと言ってのける。
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