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第47話
その後もリンス?だかコンディショナーだか知らないけどを付けて貰った。
問題はその後だ。
いや、ね…?
身体は自分で洗いたいじゃんね?
俺は匡の持ってるスポンジを奪おうと手を伸ばした。
だが、その手がスポンジを握るよりも早く匡に捕まってしまった。
「自分で洗う!離して!」
「だーめ」
それでも諦めきれなくて俺は暴れる。
ジタバタしてたら匡が離れて、風呂から出ていった。
これは1人で入っていいってこと?よっしゃ!
舞い上がってたら戻ってきた。
はっや、えー
「なっ、何。1人で入っていいんじゃ…?」
「そんな訳ないでしょ、これ取りに行ってた」
これ…?タオル…?
脱衣場に置いとけばいいのになんで持ってきたんだろ?
濡れちゃうよ?
「あっ!ちょっと!」
考え事をしている間に両手をタオルでまとめられてしまった。
これをする為!?
俺が暴れたから!?
「これでよし。じゃ、洗うよ〜」
「よし、じゃねーよ!まじで自分で洗う!」
匡に洗われるなんて考えただけでもどーなるか分かる。
匡が単純に洗うだけなはずがない。
横目で匡を見るとスポンジにボディソープを付けてもこもこと泡をたてていた。
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