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第51話

はるかに俺の言う変な事の域を超えていた。 てか!やろうとしてたってこと!? あっぶな! そしてふざけんな! 「何もしなかったらここに座ってくれるの?」 「…うん」 まぁ、何もしないならいーや なんか後ろにいるけど壁と同じと思えば大丈夫! それよりも暴れて捕まったその後の方が怖いもん。 「じゃ、何もしない」 「ん」 約束してくれた事にほっとする。 何もしないとは言ったけどするするっと脇横から両手が出てくる。 「???」 「これならいーでしょ」 そう言って俺の腹辺りで手を組む。 これじゃ完全にバックハグだ。 まぁ、もう慣れたけどさ… 「ちょっ!くすぐったい!」 お互い裸で頭は濡れてるのに首筋にグリグリと頭を押し付けてくる。 水に濡れた髪ってくっつくんだよなぁ〜 くすぐったいと訴えるが聞いてくれない。 はぁ、もういいや。 めんどくなってノーリアクション。 それよりも風呂を楽しもう! 俺は裸な事を忘れて匡に全体重掛けてもたれる。 なんか後ろでグリグリしてくるけどあいつは背もたれだ! 無視無視! 放置したからか、更にグリグリは強まる。 「もう!何!」 「なんでもない」 「なんでもないならやめてよ!くすぐったいの!」 「んー」 ゆっくりと離れてくれた。 やっと離れた… 次の瞬間… 「んっ!」

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