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第52話
何!?
俺の首筋にチクッと痛みが走った。
「何!、?」
「印」
は?もしかして…?
き…すま?
はあぁぁぁぁぁぁ?
俺は匡の腕の中から飛び出して鏡の前に行く。
自分の首筋を確認してみると…
赤い痕が付いていた。
うっっわ、まじじゃん…
「何すんだよ!」
キッと匡を睨む。
「構ってくれなかったから」
「知らねーよ!」
なんだよ、構ってくれなかったって!
グリグリさせてたでしょ!
「もう1個つけとく?」
「いるか!もう出る!」
匡はさらに付けようと近づいてきた。
こんなもん2つも付けられてたまるか!
俺は逃げるように風呂場から出た。
バスタオルで拭いて棚を見てピタッと止まる。
…え?これ着ろってこと…?
そこで追いかけてきた匡も浴室から出てくる。
「な、なぁ、これ…?」
「あぁ、それパジャマね」
「やだ!」
「じゃ、裸でいる?」
シャツ1枚に戻してもいーよ?と言ってくるが…
これは、男子校生が着るものじゃなくね…?
かと言って裸もシャツ1枚もやだしな…
まだまし…か?
俺は1人葛藤する。
その横で匡はしっかりとしたシルクのパジャマを着ていた。
「何それ!俺もそっちがいい!」
「だーめ、第一サイズが合わないから」
匡と同じのが良いと言うと即ダメと言われてしまった。
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