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第55話
匡side
今、セイは俺が用意したもこもこうさちゃんパジャマを着て俺の足元に座っている。
着る前は嫌がってたけど最終的には大人しく着てくれてる。
うさちゃんパジャマと同じ種類のクマちゃんパジャマも買ってきた。
次はクマちゃん着せてみよう…
さっきから頭を乾かしてあげてるけど首がカクカクしてきた。
眠いのか?可愛い
拉致っといてなんだけど、セイって大人しいよね。
だって普通、拉致られた家から逃げようとするでしょ?
それなのにセイはここにいる。
いや、逃げてたな。初日に。
でも連れ戻してお仕置したからかもう逃げる気はないようだった。
このままこの家に囲って誰にも取られないようにしなくちゃ!
だってこんなに可愛いんだもん。
初めてセイを見たのは2週間前
俺が仕事帰りにタクシーを待ってる時だった。
たまたまセイが俺の前を通り過ぎたんだ。
いつもなら誰が通り過ぎようと気にとめないけどなんかセイはビビっと来たんだよね。
もうそっからは、身元を調べて、バイト先、住所も全部調べた。
行動パターンや通る道も決まってるようだったから念入りに計画を立ててお迎えに行ったんだ〜
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