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第56話
今まで何人か好きになった人や付き合った人はいた。
けどここまで自分から欲しいと思ったことなんてなかったんだ。
ましてや高校生の男。
自分が男も女もいけるバイって事は分かってたから男でも問題ない。
でも、セイは高校生だ。
しかも、整っている顔は中性的で童顔。
中学生でも全然通用すると思う。
ちょっとした葛藤の後、付き合っちゃえば関係ないと言う考えに辿り着いた。
その結果、拉致って、ヤッて、手懐けて。
まだ相思相愛じゃないけど、怖がってる様子はないし、嫌われてる訳でも無さそうだ。
むしろ、リラックスして俺の家で寛いでる気がするぞ。
あんなに爆睡だったし笑
俺が押して押して、閉じ込めて、甘やかして、相思相愛になるのは時間の問題では…?
セイは天然で鈍感そうだから頑張らなきゃ!
好きになってくれても自覚するまでが長そう…
その方法も考えなくちゃ!
気が早い?そんなの知らないよ。
てか、緋山に俺の愛は重いって言われた。
好きな人を独占して、誰にも見せないのって重いの?
本当に好きな人だったら普通に思っちゃうよね〜
あーあ、早く相思相愛になりたいなぁ〜
気づいたら寝てしまってるセイの頭を撫でながら思った。
匡sideend
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