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第64話

そしてついに… あーもう昼じゃん… 昨日匡に言われた事を考えた。 考えたよ!けどさ、何もすることが思い浮かばない… 昨日は呑気に日中に考えようと思ってたのに全然思いつかづに今現在だ。 今の時刻は12時前。 匡が帰ってくるのは19時あたり。 まだ7時間ある。 ゆっくり、ゆっくり考えよう。 喜ぶ事ってなんだろう… 匡の好きな物? …あいつ何が好きなんだ…? 俺何も知らない… 匡が身につけてる物を思い出す。 黒スーツにネクタイ、時計、片耳ピアス、カバン… んー、どれもブランド感あるなぁ〜 かといって俺はこの家から出れないしお金も持ってないから買うことは出来ない。 ってことは作れる物か… 前に試そうとして諦めた料理とか? でも俺の手料理食べたいのかな…? 不味いって思われたら嫌だな… 俺は料理なんて数える程しかした事ないし、レシピもない。 1人暮しの時はどうしてたかって? そんなのバイト先の賄いとコンビニ、ファミレスだよ。 そんな俺が作れるのか…? それに匡は多分、高級レストランとか沢山行ってそう。 デリバリーも取るけどそれでさえ高そうなのばっかだ。 とりあえず、冷蔵庫除いてみるか! 材料がないと始まらないしね! それからやるか決めよう! 俺は冷蔵庫へ向かった。

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