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第65話

よいしょ。 パカッと冷蔵庫を開ける。 「あー、結構あるな…」 最近はデリバリーですませてるからか、材料は結構残っていた。 あるって事は使っても大丈夫だよな? ある物で、俺が出来そうなものを探す。 んー、あー、えー、 何しよ。 あ、あの棚も確か… 俺は隣の棚を開ける。 そこにはパスタ麺やら缶詰やらがしまわれていた。 あっ!パスタ! 茹でるだけ!俺でもできる! 自分に出来そうなものを見つけてパスタ麺を手に取る。 裏を見ると調理法はお鍋で茹でるだけだった。 これいーじゃん! そう思ったが、俺は気づいてしまった… 「パスタ麺って麺だけよな…?」 うわー、ソースない! ソースなんか作れないよ! ダメかぁ〜… 良いと思ったんだけどなぁ、パスタ… その時… ガチャっ、 玄関の扉が開いた。 「ちわッス!あれ〜?誠也さーん!」 「はーい」 赤城さんだった。 俺がここに来てから、朝と夜ご飯は匡が作ってくれて、昼は赤城さんか叶さんが弁当を持ってきてくれている。 「弁当置いとくっすね!」 「いつもありがとうございます!」 「いいえっす!それじゃ!」 「あっ、待って!」 「なんすか…?」 引き止めてしまったけども… ちょっと聞きづらい…

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