66 / 268

第66話

「あの…匡の好きな食べ物知ってます…か?」 チラリと赤城さんの顔を見る。 「すいません、必要以上は話すなって言われてるンスよ」 すいませんと気まづそうに苦笑いされる。 「必要なんです!」 「すんませんっ!失礼しますっ」 あー、逃げられた! いつもなんだよなぁ〜。 俺が暇で話相手になって欲しいのに、話すなって言われてるからってすぐに帰っちゃう… 匡の好きな食べ物聞こうと思ったのに… まぁ、いーや。 答えてくれないのはいつもの事。 お腹空いたし、弁当食べよ。 弁当を食べながら考える。 やっぱ、料理はやめとくべき…? 他にできること… 身体使う事…? ここに来てから何回かというか、結構ヤッてる… 初めは嫌だったけど慣れたと言うか、もう嫌ではないと言うか… むしろ、気持ち良いまで、ある… 認めたくないけど! でも!自分から誘うのは無理! フェラ…とか? 嫌、無理だな。 まだそこまで勇気はない。 あー、キスくらいならいける…か? まだ自分からした事はない。 気づくといつも向こうからくっついて来てそのまま流れでって感じ… はっず! やっぱやめよ… もぐもぐと弁当にあったカレーコロッケを食べる。 ん…? これだっ! 俺は弁当を投げ出してまた棚へ向かった。 確かあったはず! さっき、棚の右奥の方に…

ともだちにシェアしよう!