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第72話

「スマホっ、スマホっ♪」 俺はるんるんで風呂へ向かう。 匡はなんだかんだ言って面倒みはいいと思う。 俺が手ぶらで風呂に行っても後から着替えやらタオルやらは持ってきてくれるはずだ。 ガチャっ ほらね、 後から来た匡の手には2人分の着替えとタオル。 今日はくまちゃんパジャマの日らしい。 「着替えありがと〜」 「自分で持ってけよ」 「面倒いもーん」 「まぁ、いいけど」 一緒にお風呂に入らない日でも俺が風呂から上がる時には必ず着替えが置いてある。 しかも、何度か匡のトレーナーをくすねて置いて置いたが毎回回収されている。 基本一緒に入る時は何もさせてくれないので俺は椅子に座ってるだけ。 今だって匡がシャンプーをわしゃわしゃしてくれてる。 「待って、目に入った!痛い痛い!」 「あー、」 「あー、じゃなくて、シャワーかして!」 そのままシャンプーを流して貰い、痛みも無くなった。 身体まで洗って貰い、湯船に浸かる。 手つきが怪しかったけど、いつものこと。 匡も自分を洗い、合流する。 俺を抱き抱えるように後ろに回って浸かる。 暖かい湯船が気持ちいい… 寝そう… 俺はそのまま匡に体重を預け、目を閉じた。

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