100 / 268
第100話
「許嫁が居たって関係ねーよ」
「?」
どうゆう意味?
「俺が好きなのセイだもん」
「えっ!?」
「当たり前だろ、なのにさぁ、2回も逃げられたし」
「嘘じゃん!」
「嘘なわけねーだろ。拉致監禁までして手の届く所に置いときたかったの」
頭をかきながらの匡からの告白。
これって両思いなのでは…?
でも凛花さんいるから、身を引くべきだよね…
「何悩んでんのか知らねーけど俺はセイが好きだよ」
2度目の告白。
今度は正面から目を見て言われる。
うわー、絶対俺顔赤い!
なんか暑いもん!
なんでココアも熱いんだよ!
クールダウン出来ないじゃん!
「で、セイは?」
「俺は…」
どうする?言うか、引くか、?
「俺は…多分…す…き…だと思ぅ」
言ってしまった。
チラッと匡を見ると聞こえたのか顔が赤い。
そのまま口元を手で覆って横を向く。
「やっば…可愛い」
「何?」
なんか言ってたけど聞こえなかった…
「セイ、キスしていい?」
「…ぅん」
小さく頷くとすぐさま噛み付かれた。
舌を絡められ、水音が耳に響く。
「んっ、んぅ…はぁっ」
「ちゅっ…かわい」
そしてココアとコーヒーをテーブルに置き、俺をバックハグする様に後ろからくっついてきた。
晴れて恋人同士になったけど問題が1つ。
ともだちにシェアしよう!