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第101話

その問題とは凛花さんのこと。 「ねぇ、凛花さんはどーするの?」 「どーするって?」 「許嫁なんでしょ?」 「あー」 匡は家も家だから継ぐんでしょ? そーなると跡取りとか世間体気にしたら男の俺じゃ… 「凛花とは恋仲じゃねーよ。幼なじみ。昔親同士で決めてただけ。今では凛花は凛花で恋人いるしな。」 「そうなの….」 じゃあ、何もないんだ。 良かった! このことを聞いてちょっとほっとした。 でもある事に気づいてしまった。 全部俺の思い込みと早とちりじゃん!! 匡は今でこそ恋人になって上機嫌だが、捕まった時の怒りのオーラやばかったもん。 緋山さんも怖かったし。 今度から気をつけよ… よしっと心の中で決意した。 「そろそろ口約束の許嫁も白紙にするかぁ〜」 「そんなこと出来るの?」 「お互い別の恋人がいるんだ。親父に言えば分かってくれるだろ。」 「ふーん?」 そんな簡単に解約されるもんなのかね…? まぁ、匡なら上手くやりそう。 「近いうちに本家行くか〜」 「行ってらっしゃい」 「いや、セイも行くんだよ?」 「え?」 この流れの本家ってヤクザの本家だよね? えっ、俺行かないよ! 「怖そうだからやだ」 「許嫁解消と恋人紹介として行くからセイも必要なの」 「怒鳴られたりしない…?」 「わかんねぇな」 「ぜぇっったい行かない!」

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