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第102話

「まぁ、今すぐじゃないからおいおいね」 「…」 俺が答えないでいるとボソッと 「縛ってでも連れてくか…」 「ちょっと!聞こえてるから!」 「嫌なら歩いて着いてこい」 「考えとく」 ホントにやりそうで怖いよね… 「てゆーかさ、なんで俺の居場所分かったの?」 俺スマホはファミレスに置いてきてたし、見張り役もいなかったんだけど…? 俺がファミレスを出てから2、3時間くらいで光輝の家に来てたし… 「なんでだと思う?」 「質問に質問で返すなよ!」 「いーから考えて」 「えー?」 そんなこと言われても思い当たらない。 俺鞄と財布しか持ってないよ? はっ! 「まさか!この鞄に発信機とか!?」 「ちげーよ」 「えー、じゃあ何?」 「ん」 俺に向かって指を指す。 俺…? 首を傾げる。 匡はため息を着きながら自分の首元をトントンする。 俺も自分の首元を触る。 手に当たるのはチェーン状の物。 「あ!ネックレス!?」 「せーかい」 「うえっ!?」 こんなに細いチェーンのどこに!? 「特注っていったでしょ」 「言ってたよーな…?」 「俺しか外せないよ?なのに外そうとしてたし、あいつと近かったし」 あーーーー、こーれは… イライラが復活してる…? 腰辺りで俺を抱えてる腕に力が入ったのが分かる。

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