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第104話

「俺光輝の家でお風呂入ったもん」 「やだ」 「いや、やだじゃなくてもう終わった事だもん」 「もっかい入って」 「えー」 「…」 「痛い痛い!」 無言の圧からの腰辺りをギューっとしてくる。 力強いんだよなぁ〜 「もう分かったよぉ」 「ん」 ってことでもっかいお風呂。 匡は一緒に入る気満々だったけど置いてきた。 今日は色々あって考える時間が欲しかったから。 あと、匡の機嫌が悪かったから。 なんか今日の匡、情緒不安定じゃない?? ベタベタくっついてきたり(嬉しいけど)急に不機嫌になったり。 服とか俺が誰の着ててもいーでしょ… でも匡の服を他の人が着てるのを考えると嫌だった。 つまりそーゆー事?? もう着ない様にしよう… 湯船に顔まで浸かってぶくぶくと泡を作る。 てゆーか、今日の事全て俺の勘違いだったんだよね… もっと考えて行動しなくちゃ! でもさ?ファミレスで凛花さんが許嫁って強調してきたじゃん?? あれは勘違いしても仕方なく無い?? ファミレスでの事を思い出す。 でも凛花さんと許嫁解消してくれるって。 ちょっといや、かなり嬉しい… 口には出さないけど顔には出てると思う。 多分赤いし、ニヤけてる。 そんなことを考えてお風呂から出た。

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