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第106話

「セーイ、こっち来てぇ」 お風呂にいると思っていた匡が寝室から俺を呼んでる。 「何〜?」 返事をしながら寝室へ向かう。 ドアを開けるとこっちこっちとベッドから手招きされた。 「なんだよ?」 「いーからいーから」 近づくと腕を引っ張られた。 「うわぁっ!?」 そのまま匡を押し倒し、2人してベッドに倒れ込む。 「もうなんだよ!」 「んふふ〜、ちょっと押し倒されたかった」 笑いながら言う。 「意味分かんねぇ」 「だってあいつのことは押し倒してたじゃん?それなら俺もいいでしょ?」 「あー、まぁ…?」 俺光輝の事押し倒したっけ? あぁ、驚いた時か… ん? 「ちょっ、ちょっ!待って!ナニコレ!?」 「手錠、似合ってるよ?」 「そーゆー問題じゃなくて!」 俺の手には手錠がかかっていた。 幸い前だからまだ動かせる。 「なんで付けてんの!?」 「ちょっとね」 「ちょっとね、じゃなくて!これ外せって…わぁ!?」 抵抗する俺をよそに俺のスボンに手をかける。 「待って待って!?」 「うんうん」 「絶対聞いてないよね!?」 頷いてはいるけど手は止めない。 あっさりと下着ごと脱がされてしまった。 「なんなの!」 「今日逃げ出したでしょ?」 「そっ、れは…」 「お仕置きね」 そう言って俺を押さえつける。 俺が押し倒してたはずなのに気づいたら立場は逆転。

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