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第109話

「動くと危ないからじっとしててね?」 「ん」 俺の上にいる匡が言う。 あの細い棒にローションを念入りにかけている。 あぁ、やっぱ、ちょっと怖いかも 「行くよ?」 「ん」 怖くなって目を瞑る。 匡が俺に触れた。 「って!待って!?そこなの!?え!」 俺はてっきり後ろに入れるんだと思ってた。 だけど匡が触ったのは俺の中心。 「これね、ここに入れるヤツだよ。」 そう言って俺の先を触る。 意味を理解した瞬間、背筋がゾッとした。 「無理!そんなところ入る訳ない!、」 「入る入る、そーゆー風に出来てるから。」 「無理無理!やっぱやだ!」 絶対痛いじゃん! 「脱走したセイに拒否権ないから」 力ずくで俺を抑え込む。 「ホントにまじで無理!」 「動くと怪我するよ?じっとして」 「うぁっ…いっ…!」 俺の足を抑えたまま器用にローションの付いた細い棒を入れ始めた。 「あっ…うぁっ」 いくらローション付きでもやっぱり痛い。 でも壁を擦られる感覚がちょっと癖になりそう。 「もっ、終わっ…て…」 「だーめ、これからじゃん?」 久しぶりに見る匡の獲物を見つけた時のニヤけた笑い方。 あの顔にもゾクッとする。 「あぁっ…んっ…ぅっ」 「良くなって来た?」 「んんっ」 俺の反応を見ながら途中まで入れた棒をギリギリまで引く。 抜く時は射精する感覚に近くて気持ちいい。

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