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第111話

「ねぇっ…もっ…むり!」 「大丈夫大丈夫」 「だい…じょぶじゃ…ねぇっ…んっ」 手錠の付いた手でグイグイと匡の髪を引っ張る。 「もう〜、痛いんだけど?」 「前っ…取って…」 「え〜?や、だ、」 わざと溜めて言う。 そろそろやばい。 前のやつ取りたい。 今は触ってないから刺さったままになっている。 刺さったままだとさ…ねぇ? イケないんだよぉ!! 「ねぇっ…だめっ?…イきたっ…んんっ」 「だーめっ、これ全部入れてからね?」 グリグリとビーズを押し込む。 「ああっ…んっ…ぁっ…」 「あとちょっと…」 匡はビーズを入れるのに集中(?)している。 これ…自分で抜けるのでは…? 手錠はあるけど前だから動かせるし… そう思って手を下へと下ろす。 半分刺さったままの棒を手に取り、ゆっくり上に抜く。 「ああっ…んぁっ…」 自分でやってるから快感を感じて手が進まない。 ゆっくり、ゆっくりと上に進める。 残り2センチくらいまで進めた。 よし、あとちょっと… 「あっ、何抜こうとしてるの〜?」 「ああっ!?…やぁっ…んふっ…」 「ダメでしょ?せっかく俺が半分までにしてたのに。」 あとちょっとのところで匡に見つかった。 2センチだったのが半分まで逆戻り。 俺が抜くのに夢中になってる間に匡はビーズを全て入れていた。

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