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第127話

食べる物を食べて、組員さんはお酒を飲んでたり、俺はフルーツをつまんでいたりと自由にわいわい過ごしていた。 「セイさーん、食べてるっスか?」 「あ、赤城さん!食べましたよぉ!美味しかったです」 「それは良かったっス!」 赤城さんがお酒を片手に絡んできた。 飲むと顔が赤くなるタイプみたいでほんのり赤くなっていた。 「赤城ぃ!なにしてんだ!俺も混ぜろ〜」 「うわっ、ちょっと!酒臭いっス!」 「お前もだよ!」 名前の分からない人が赤城さんに絡みだして、そのまま連れ去ってしまった。 「元気じゃのぉ〜、緋山もほれ」 「私はこの後やる事があるので」 「つれないのぉ」 組長さんは緋山さんにお酒を勧めていたが断られていた。 見ていたのがバレたのか、組長さんとバチッと視線が合う。 「セイくんも飲むか?」 「俺未成年だよ!」 「そーか、そーか!」 あっはっはと笑いながらまたお酒を煽っている。 「ところで、明日は学校か?早く帰さんとなぁ〜」 「あっ、いやっ…」 今日は日曜日だ。 今は夕方9時すぎ。 普通の学生なら学校に通ってるから家に帰そうとしてくれたんだろう。 「俺学校は行ってないんです…」 「ほぉ?辞めたのか?」 「いや、辞めたというか、辞めさせられたというか…」 俺がハッキリ答えられずにいると…

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