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第130話
組長さんの所から帰った数日後に緋山さんが家に来て、教科書やら制服やらを持ってきた。
この日は匡が仕事でいなかった。
服の少ないクローゼットに制服を吊ってその下に教科書を積んでおく。
横にリュックを掛けて、プリントや時間割表なども教科書の上に置いておいた。
「よし、こんなもんか。緋山さーん!」
「なんでしょう?」
「俺いつから学校ですか…?あと場所も分からないんですけど…」
思っていた事を聞く。
「学校は明日からです。」
「明日!?」
「そうです、組長が手配しましたので。」
組長さんかぁ〜、あの親子は急にやるのが好きなのかね…?
「場所は…ちょっとスマホ貸して下さい」
「あっ、はい」
「地図アプリに入れておきましたので後で確認下さい。」
「ありがとうございます!」
俺のスマホを少しいじって返してくれた。
そのまま仕事があるとかで帰ってしまった。
明日の時間割でも確認しとこ。
俺はしまったばっかのリュックに時間割表を見ながら教科書を詰めていく。
詰め終わった所でパンフレットが出てきた。
見とくか…
見終えて思ったのは、とにかく広いってこと。
校舎がA〜Fまであるのはまぁ、分かる。
なんで体育館が4つもあるんだ…?
多すぎだろ。
しかも敷地が広すぎて広すぎて…
男子校なのは聞いたけど中高一緒とは聞いてなかったなぁ〜
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