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第131話

「何読んでんの?」 「んー、学校のパンフレット」 「は?お前まだ外行こうとしてんの?」 真剣に読んでたからか匡が帰って来たことに気づかなかった。 後ろから覗き込まれる用に俺を見下ろしている。 俺はそんな匡を座ったまま首を後ろに倒して見る。 学校のパンフレットを見てると言うと急に機嫌がわるくなる。 何?組長さんから伝えてあるでしょ? 「だって組長…わぁっ!?」 「許さないからね?外に出るとか」 「何言って…んぅ!?」 体育座りしていた俺を後ろに押し倒し、腹の上に乗ってくる。 そのまま覆いかぶさる用に強引にキスされる。 「んぅ…んっ…はっ…んんっ!!」 息がっ… 少し口を開けて息を吸おうと試みるが、空気が入るよりも先に匡の舌が入り込む。 「あっ…んぅっ…んっ」 本格的にキツくなって来て、ドンドンと匡の胸を叩く。 その行動さえも機嫌を悪くさせた用で乱暴に両手を床に縫い付けられた。 「はぁはぁ…っなにすんだよっ!」 「外に行こうとするから。」 「はぁ?組長さんから聞いてるでしょうが!」 「は?なんも?」 「え?」 やっと離して貰い、反抗する。 しかも匡は何も聞いてないと言う… お互いなんの事か分からなくてポカンとする。 「え、組長さんが学校行けって…匡には組長さんが伝えとくから安心してって…」 「俺なんも聞いてないけど?」 組長さぁぁぁん!?

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