140 / 268

第140話

「それで?なんでそんなに仲良くなってる訳?」 学食を食べながら光輝に問われる。 ここの学食凄いんだよ!学生証見せたら買えちゃうの!凄くない? なんでもお金は年間通して一定の額を支払ってるらしい。 組長さん様々です… ってそうじゃなくて… 「俺の恋人知ってるでしょ?」 「あぁ、あの変態ヤクザね?」 「ゴホッゴホッ…」 「え、ユズ大丈夫?」 光輝が変態ヤクザと言ったからかユズがむせる。 器官に入ったらしく、胸を叩いて落ち着かせている。 「変態ヤクザがどうかしたのか?」 「うん、匡とユズの恋人知り合いだったんだ〜」 「へぇ〜」 「それで仲良くしてやってって言われたから!」 ユズもコクコク頷く。 「あれ?西川の恋人って男…?」 あっ… 俺もユズも固まる。(西川はユズの苗字です) 俺はもう光輝にヤクザで男の恋人がいる事をバラしてるというかバレたから自然に話してたけど、ユズは違う。 バレちゃまずかったか? いや、はぐらかそう! まだ間に合う! 「いっ、いやぁ〜…?」 「バレバレな嘘つくな」 「いった!」 またも頭を叩かれる。 「俺別に偏見とかないから。あと聖也の嘘はすぐ分かる。」 「うぐっ…」 そんなに分かりやすい…? ちょっとショックだよ… 「って事で西川、誰にも言わないから安心して。」 ユズも安心したようでまた食事を再開した。

ともだちにシェアしよう!