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第141話

「ってか、休憩何時まで?」 「あと10分で終わるな」 「マジかよ」 慌てて残りの学食を食べ、次の授業の準備をしに教室へ戻る。 「次の授業何〜?」 「確か地歴じゃない?」 「あっ、そうだ!光輝とユズ!選択何!!」 「俺は日本史」 バッとユズを見ると手元のメモ帳に"日本史"と書かれていた。 「マジかぁ!俺地理にしちゃった…」 うっわぁ…離れたぁ;; 俺この前組長さんに聞かれた時にカタカタの方がいいなって理由で地理って答えちゃったよ! まじかよ!もっと考えれば良かった… まぁ、考えたところでなんだけどね笑 「地理って移動?」 「うん。俺らは教室。」 「うわぁ…」 地理民を探して見たけどみんな日本史の教科書を持っている。 時間も時間だし、皆移動したみたいだった。 「光輝ぃ〜、地理の所まで連れてって♡」 「キモイ、連れてくけどその顔やめろ」 「ありがと〜」 顔が気持ち悪いのは自覚済み。 でも教室わかんないしさ? 世話焼き光輝なら連れてってくれるはず! 案の定連れてってくれるらしいので、教科書を取ってくる。 教室書を抱えて帰ってくると、ユズに肩を叩かれた。 俺もついて行こうか…? 「あー、気持ちだけ貰っとく!ありがとう!」 「そうそう。多分帰りダッシュになると思うからね笑」 「光輝なら間に合うでしょ?」 「まぁな」 気持ちはありがたいけど、俺を送って教室に帰る時には走らないとチャイムに間に合わなそうな時間だった。

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