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第144話
光輝とは家が反対方向だが、校門まで一緒に行く。
3人揃って教室を出て歩く。
階段で俺たちより少し先に歩いている彰を見つけた。
「彰ぁ!もう帰り?」
「あぁ。」
「途中まで一緒に行こ〜」
ユズは萎縮していたが、光輝は大丈夫そう。
4人並んで校門へ。
「じゃ、俺こっちだから。また明日な」
「光輝バイバーイ!」
光輝と分かれ3人になる。
うーん…
光輝いたから何となく大丈夫だったけどこのメンツ…
ユズは元々話さないし、彰も無口だしなぁ〜
「彰の家どの辺?」
「踏切の向こう側」
「ほぉほぉ」
「お前らは?」
「あー、俺とユズ家じゃなくて寄るところあるんだ。」
「ふーん…」
踏切のちょっと前に屋敷がある。
このまま行くと俺らが行く場所バレるよな…
ちょっと早めに別れて遠回りしよ。
「通るか分からねぇけど、踏切の手前に極道の屋敷があるから気をつけろよ。巻き込まれたら危ねぇーし。」
「えっ、あっ、ソーナンダー。気をつけるねぇー」
バレたかと思った!危ない!
俺らの身を心配してくれてるのはありがたいけど、そこに向かうって知られたら驚かれそう…
「ユズ、ちょっと遠回りしてから行こ」
ユズにその主を伝えるとユズも同じ事を考えていたらしかった。
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