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第155話
「何、変態オヤジに会いに行ったん?」
ここで光輝の声。
んー、彰いい人っぽいし、多分イツメンになるだろうし…
言っても大丈夫だろうか…?
引かれるかな…?
でもここまでバレてるなら言っても良い気がする…
どーする?と言う目でユズを見る。
"セイに任せるよ!僕は言っても大丈夫◎"
スっとメモを出てきた。
うんうんとお互い頷いて、言おうと決める。
「あのね、引かないでね?」
「いや、聞かねぇと分かんねえよ」
「俺の恋人ね、極道の若頭。ついでにユズの恋人は極道の幹部。以上!」
「……以上じゃねぇ!」
さらっと分かりやすく言ったと思うんだけどなぁ〜
言葉を失った後突っ込まれた。
えー、これ以上言うことないでしょ笑
「質問ある?」
「あるっちゃあるけどないっちゃないな」
「何それ」
「いや、ちょっと待て、整理する。」
それっきり黙ってしまった。
身近で男同士で付き合ってる人が居なかったら驚くよね…
「やっぱ、引いた…?」
「いや、それはねぇよ。」
ホッ…。良かった。
ユズも静かに見守ってたけど安心したようだ。
「お前知ってた?」
「俺は知ってた。なんなら聖也の恋人見たことある。」
彰と光輝でミニ会議。
「世間体とか組とか色々あるから黙っててね!」
しーっと指を立てて光輝と彰に注意喚起をしとく。
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