155 / 268

第155話

「何、変態オヤジに会いに行ったん?」 ここで光輝の声。 んー、彰いい人っぽいし、多分イツメンになるだろうし… 言っても大丈夫だろうか…? 引かれるかな…? でもここまでバレてるなら言っても良い気がする… どーする?と言う目でユズを見る。 "セイに任せるよ!僕は言っても大丈夫◎" スっとメモを出てきた。 うんうんとお互い頷いて、言おうと決める。 「あのね、引かないでね?」 「いや、聞かねぇと分かんねえよ」 「俺の恋人ね、極道の若頭。ついでにユズの恋人は極道の幹部。以上!」 「……以上じゃねぇ!」 さらっと分かりやすく言ったと思うんだけどなぁ〜 言葉を失った後突っ込まれた。 えー、これ以上言うことないでしょ笑 「質問ある?」 「あるっちゃあるけどないっちゃないな」 「何それ」 「いや、ちょっと待て、整理する。」 それっきり黙ってしまった。 身近で男同士で付き合ってる人が居なかったら驚くよね… 「やっぱ、引いた…?」 「いや、それはねぇよ。」 ホッ…。良かった。 ユズも静かに見守ってたけど安心したようだ。 「お前知ってた?」 「俺は知ってた。なんなら聖也の恋人見たことある。」 彰と光輝でミニ会議。 「世間体とか組とか色々あるから黙っててね!」 しーっと指を立てて光輝と彰に注意喚起をしとく。

ともだちにシェアしよう!