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第156話
「次、体育?」
「うん」
「今日って中?外?」
「中じゃなかった?」
「確か中〜」
体育館でバスケらしい。
「俺、更衣室も体育館も分かんないから連れってぇ」
「おー」
4人で移動する。
他のクラスメイトも移動してる見たいだった。
「セイって運動できる?」
「出来るに決まってるだろ」
「セイは運動神経いいよ」
「ユズは?」
ユズの方を向くと、えへへと苦笑い。
これは苦手って事かな…笑
てゆーか、腰痛てぇんだけど…
動けるかな…?
まぁ、ダメそうだったら見学しよ。
もそもそと着替える。
「なっ!?」
突然横で着替えてた彰が焦った様な声を出す。
「何、どしたの?」
「いや、お前さ、隠せよ。」
目線を横にし、俺を見ない。
…?
何を隠すんだ?
下に視線をやると…
「ああっ!?」
キスマーク!忘れてた!
そーだった、昨日付けられてたわ…
「2人とも何叫んでんだよ。」
「「いっ、いや!」」
彰の奥にいる光輝とユズがこちらを見ていた。
俺と彰は必死で誤魔化し、ささっと着替えを終えた。
あれ、これってジャージ着るべき…?
ユズを見るとしっかり着込んで、襟まで立てていた。
俺も着るか。
見える所には付けられてないから襟は折ろう。
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