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第157話

「行くぞー」 「あっ、はーい!彰行こ!」 「おー」 ユズと光輝が更衣室を出ながら俺達2人を呼ぶ。 俺は彰を背にし、光輝達の元へ向かう。 「ばっか!お前!首!」 「え?、」 後ろから着いてきてた彰がまた叫ぶ。 何〜?首は死守したよ?キスマは着いてないはず… キスマじゃなかったら何?なんかついてる? 一応、首元に手をやる。 …何もないけど? キョトン顔で彰を見る。 「何もないじゃん」 「あんだよ…真後ろの項に」 「ええ〜?何が?」 触っても何もないのに…? 昨日項なんか吸われてないはずだけど… 「…噛み跡」 … …… 噛み跡!? 「えぇっ!?本当に?どこ!?」 「項だって」 触っても分かんないよ!? えっ、昨日噛まれた!? 痛みなかったけど? それどころかキスマを付けられないように最善の注意を払ったんだけど! 「ええっ、見える?見える?」 「見えてるから襟立てろ」 「うんうん」 急いで襟を立てた。 あのやろぉ… 俺体育あるって言ったのに! 帰ったら問い詰めよ 「早く〜!」 あっ、光輝が読んでる 急ご! 「ごめんごめん」 「おせーよ、2人とも。あれ、五十嵐顔赤くね?」 「んな事ねぇーよ」 「そ?」 彰の顔を見ると確かにほんのり赤かった。 キスマ見た時も赤くなってたし… ピュアピュアなのね。 見た目ヤンキーだけども。

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