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第158話

「バスケってチーム決まってる?」 「いや、正確には決まってないな。毎回適当に別れてる。」 「ふーん、なら俺光輝と違うチームにしよ」 「ほーぉ、やるか」 「勝ってやんよ」 光輝とは中学でも競ってきた。 だいたい同じくらいの技量で引き分けが多くなかなか決着がつかない。 けど、バスケなら時間制度だから勝てるかもな… 頑張ろ! 「ユズ〜!一緒のチームになろぉ」 コクコクと頷いて近づいてきた。 可愛い… 「じゃ、俺は彰と一緒〜」 「おー、セイがどれだけできるか楽しみだな」 光輝と彰は拳を付き合わせてやる気満々だ。 監禁されててブランクあるけど俺だってやる気はある。 「ユズ頑張るぞ!」 コクコクと頷いてくれる。 チャイムがなり、集合がかけられる。 「適当に別れてしっかりやれよ〜」 そう言って端に置いてあるパイプイスに座った。 …え、それだけ? いつもの事らしく、クラスメイトはわらわらとバラけてチームを作っていく。 「俺らも行こ!」 彰と光輝の居ないチームを選び、ユズと2人で参加する。 クイっと袖が引っ張られる。 「ユズどうしたの?」 「…頑張ろ…ね!」 「うぇっ!?…うん!」 また話してくれた〜! 感激感激!! これで絶対勝てるわ! てか、勝たないと! 密かに燃えてきた俺だった。

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