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第166話

「恋白から連絡が取れないって言われて心配してたのよ〜」 「すいません、ちょっと色々あって…」 「そう、でも元気そうで良かったわ!」 「はい!めちゃくちゃ元気です!」 そうか、突然連絡取れなくなったから心配もするよね… こは、ごめんなぁ 心の中で謝っとく。 「それで?肉じゃが?」 「あっ、そうです!よく分かりましたね?」 「カゴの中身とスマホ画面よ」 あぁー、スマホ画面か! 肉じゃがのレシピを開いたまま歩いてたから… 「肉じゃがならメークインがいいわよ!煮崩れしなくて簡単よ!」 「ありがとうございますっ」 俺はメークインを必要な数だけカゴに入れた。 「じゃ、俺はこれで!こはによろしくお伝えください〜」 「ええ、それじゃあね」 こはのお母さんと別れ、買い物を再開する。 これと〜、これとぉ〜、あとこれ〜 レシピ通り迷うことなくカゴに入れ買い物を終わらせた。 レジのおばちゃんにも肉じゃが?と聞かれ苦笑い。 なんで主婦の方は材料だけで分かるのか… 不思議だぁ〜 スーパーを後にし、マンションの方向に歩き出す。 途中で美味しそうなパフェのあるカフェを見かけ、入りそうになったが、手元に肉があることを思い出し、カフェは断念して帰ってきた。

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