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第168話
「おはよ〜!」
「おは!珍しく元気じゃん」
「ここ2日間はぐっすりだからね!」
「良かったね」
「おー」
昨日寝れたおかげか今日の学校は全然眠くならない。
いつもは爆睡の世界史も今日はお目目ぱっちりだった。
「なーなー、誰か料理出来る奴いねぇ?」
「俺ができると思うか?」
「あー、彰はなぁ…光輝は?」
「俺は一人暮らしだからちょっとはするけど、だいたい賄い食ってるからなぁ」
「そっか〜…ユズは?」
ユズはふるふると横に首を振って出来ない事を示す。
「だよねぇ〜、男子高生なんてそんなもんだよなあ〜」
「何、作るの?」
「んー、匡居なくて暇だからさぁ〜」
「あぁ〜」
皆納得したようだ。
そういえば、匡が出張なら三滝さんも出張だったりする…?
今は光輝達がいるから2人になったら聞こう!
その後、ユズが1人になるまで待って話かけた。
「ユズ〜、三滝さんも出張だったりする??」
"まだ違うけど明後日から行くみたい…"
「そっか〜、寂しい?」
うんと頷き、しょんぼりしてしまった。
「ならさ、屋敷に泊まらせて貰おーよ!組長さんの所!」
いつきても良いよって言われてるし…
一緒にお泊まりしたい!
「どぉ?」
"行く"
メモには一言だけだったが、顔は嬉しそうだった。
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