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第169話
その日の放課後_
いつもみたく、4人で校門まで行って、ユズと光輝と別れる。
「あっ、彰ぁ〜、帰りスーパー寄ってい?」
「いーよ、俺荷物持ち?w」
「そーじゃないけどそーとも言う」
「やっぱ持たせるんじゃねーかw」
文句を言いつつも付き合ってくれる。
良い友達だ。
「どこのスーパー?」
「駅の手前にある所〜」
「そこだとお前のマンションから遠くねぇ?」
「マンションの周り、高級住宅地でスーパーなんかないんだよ」
「あぁ〜、」
納得したようで。
大人しく着いて来てくれる。
「あっ、ここここ〜!」
見えてきたスーパーを指さして彰に言う。
「おー、こんな所にあったのか…」
「俺もこの前みつけた〜」
「何作んの?」
「肉じゃが〜」
「定番だな」
「うるせぇよ」
「セイ!」
2人で話していると、スーパーの入口付近から女の声で呼ばれた。
「俺?」
「お前しかいねぇだろ」
声のした方向を見ると…
「あれ、こはじゃん!」
「知り合い?」
「幼なじみ〜」
「ちょっと!急に連絡取れなくなって心配したでしょ!」
そこに居たのは恋白だった。
近づいてきて文句を言ってくる。
「ごめん、ごめん、色々あって…」
「連絡くらいしなさいよ!」
「それもごめん〜」
「俺あっち行ってるわ、メモある?」
「あっ、これ!ありがとう!」
彰が気を効かせて先に買い物しててくれるらしい。
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