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第170話
「あの人、友達?」
「うん」
「不良っぽいけど?」
「見た目だけだよ」
スーパーに入っていく後ろ姿を見ながらこはが聞いてくる。
確かに見た目はまんま不良だけど中身は普通にいい子なんだよなぁ〜
「で?なんでここに居んの?」
「お母さんがセイに会ったって言うから、ここに居たら会えるかなって!」
「あぁ〜、昨日会ったもんな…」
どうやら昨日の出来事を聞いたらしい。
「ちょっと話たいからこの後時間ある?」
「んー、時間はあるけど…彰いるからなぁ…」
「そっか、じゃあ、今週末の土曜日は?学校休みでしょ?」
「あー、んー、」
彰待たせてるのにこれ以上はなぁ〜
でも土曜日だと匡はまだ帰って来ないし…
でもでも匡は嫌がりそうだしなぁ〜
「じゃ、土曜日ね!」
「あっ、おい!」
「私の家変わってないから、あの公園に11時ね!」
「ちょっと!」
俺が決めきれないでいると勝手に決められてしまった。
こはは言いながら遠ざかって行き、俺の返事を聞く前に居なくなってしまった…
仕方ない…
土曜日ちゃっと話してちゃっと帰ろう。
ってあ!彰!
買い物任せっきりだった!
スーパーに入るとレジに行こうとしてる彰をみつけた。
「ごめん!もう終わった?」
「おぅ!メモのは全部入れたぞ」
「うわー、サンキュ!助かった」
無事買い物を済ませ、マンション付近まで荷物を持って貰って別れた。
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