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第171話

今日はユズと2人で組長さんの所に泊めて貰う。 連絡してみたら大歓迎と言われたので早速来た。 インターホンを押そうとした時… 「お迎えっす!」 中から赤城さんがでてきた。 え、見張ってた…? 今来たけど? インターホン押してないけど…? まぁ、気にしないで置こう… 「今日はよろしくお願いしまーす!」 ペコッと頭を下げて中に入る。 今日は匡が居ないからか、前みたいな黒スーツ総出のお出迎えはない。 よかった… あれちょっと怖いんだよねぇ 「セイくん、ユズくん、いらっしゃい」 奥から組長さんまで出迎えてくれた。 荷物を置いて、ゴロゴロしてたらあっという間に夕方。 「2人で先にお風呂入って良いぞ」 「ありがとうございます!行こユズ!」 「先に行っててくれ、後で着替えを持っていかすから。」 ユズの手を引き、浴場に向かう。 着いたはいいけど… 「ひっろ…!」 流石って感じ。ここで暮らしてる組員さんもいるからか、銭湯に近しい広さだった。 俺ら2人が一番に入るらしく、周りに人もいないし、泳ぎ放題だ。 頭をワシャワシャと洗う。 「あれ?ユズ?」 一緒に入って来たのに一番端の方で洗っている。 「どうしたの?…っあ!あぁー、あー、ソユコトネ」 ユズの体に着いた鬱血痕で分かってしまった。 そーだよね、三滝さんは今日から出張だったね。

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