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第177話

お泊まりから次の日。 今日は土曜日です。 こはに無理矢理会うと決められた日。 匡は嫌がるかもしれないけどこはとは幼なじみだし、それ以上の感情はない。 それに匡はまだ帰って来そうにないからちょっとだけ。 会って話したら帰ろう。 そう思って待ち合わせの公園まで行った。 「セイ〜!良かった来てくれた!」 「来てくれたじゃねぇよ、言い逃げしたくせに。」 「言い逃げしたから来てくれないかもって思ってたの!でも来てくれた」 キャッキャとこはが喜んでいる。 「立ち話もなんだし、どっか入ろ!最近出来たカフェがあるの!」 「ちょっと!こは!」 恋白は俺の手を引き、出来たばかりのカフェへと連れ込む。 うわ…美味そ… 乗り気じゃなかったがカフェの前の写真や食品サンプルを見て食べたい欲が出てしまった。 気づいたらしっかりワッフルを頼んでいた。 カフェモカとセットで。 「で!今までどこに居たの!?連絡もしないで!」 「あー、ちょっと…ね」 「言いなさいよ〜!」 「うわっ…分かった分かったから!」 前から肩をガクガクと揺すられる。 分かったと答えてしまったからには言わないといけない。 どうすっかな… 「んー、俺一人暮らしだったじゃん?」 「うん」 「それで心配してくれた人がいて、今はその人の家でお世話になってる。」 うん、間違いではない。 拉致られたとかヤーさんとか恋人うんぬんは言ってないけど…

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