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第199話

匡に連れられるようにして洋風の館内を歩く。 連れて来られた時にいっぱいいた人達が誰もいない。 ビクビクしてたけど大丈夫そう… 玄関前に行くと、緋山さんや赤城さん、叶さんが居て、なんと組長さんまで居た。 「セイくーん!」 「うおっ!」 「おいコラ親父!」 俺を見つけるや否や飛びつく勢いで抱きついてきた。 「怪我ないな?大丈夫か?」 「大丈夫です、心配おかけしました!」 「可愛いのぅ〜いたっ!」 「離れろ」 「父親に向かって…」 「ふん」 頭を撫でてくれたのに匡に蹴られてた。 「車は?」 「あっちです。」 緋山さんが言う方向を見ると車が2台。 いつも使ってるやつと…大型トラック?? なんでこんなところに? 首を傾げる。 「私達はあいつら運びますので椎名さんとセイくんと帰っていいですよ。運転は赤城にやらせるので。」 「分かった。よし、帰ろ」 「はーい」 車に移動する時に大型トラックのドアが開いており、中が見えた。 あー、人が乗せられてるのか… それは大型が必要だ。 中には俺らを拐った人達が拘束されて詰め込まれていた。 「セイさん!若頭!椎名さん!お疲れッス」 「あぁ」 「運転お願いしまーす」 「お願いします…」 車に乗り込むと先に赤城さんが運転席に座ってた。 行動早くね?さっき外にいたのに…?

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