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第202話

「俺ニヤけてた…?」 「うん、ダメ」 「ダメって言われても…うわっ!?」 「ダメ」 どうしようもなく眉毛を下げていると走行中にも関わらず俺を膝の上に乗せた。 後ろからぎゅっと手を回されて抱きしめられる。 頭を肩に乗せてグリグリしてくる。 「…やっぱり女の子がいいの?」 「え?何が?」 「さっきの、」 「こはは幼なじみだよ」 「俺のが好き?」 「当たり前でしょ」 どうやら拗ねてたのは俺が匡よりこはと居た方が楽しそうだったかららしい。 「こははね、初めこそ反対してたけど俺達の事理解してくれたんだよ。それが嬉しかっただけ。」 「そうなの?」 「うん、…痛い痛い!」 ギューッと更に抱きしめられた。 体格差と力の差を考えろ。痛いわ。 「若、セイさん苦しそうッスよ〜」 「五月蝿い、前向いて運転しろ。バックミラー見んな」 「はいっ!」 そんなに睨まなくても… 赤城さん萎縮してんじゃん あ、そういえば、 「おかえり。言ってなかった」 「ん、ただいま」 そのままくっついた状態でマンションに着き、降ろして貰う。 「じゃ俺は組に戻るっス!ゆっくりお休みして下さい!」 取り残された俺達も帰ろっかと手を繋いでエレベーターに向かった。

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