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第205話

「1人で寝れないセイくん、今日からは本物がいるからね」 「バカにしてんのか?」 「なわけないでしょ、可愛いだけ。ちゅっ」 「!?…あーもう!離れろ!」 まだからかいながらキスを降らせてくる匡の腕からもがき、脱出する。 また抑えつけられるかと思いきやするりと離れてくれた。 とりあえず風呂入ろ。 拉致られたせいで昨日入れてないし。 風呂場に駆け込んだは良いものの、何故か匡まで着いてきた。 「明日さ、学校休も?」 「え、やだよ。今日だって休んじゃったし。」 「1日休んだら2日目も変わんないでしょ」 「変わる。授業置いてかれるだろ」 「何とかなるって。それよりさ…一緒に入ろ」 「…だと思ったよ。」 ここで俺がダメって言っても勝手に入って来るだろうしな… そんな匡をガン無視し、頭を洗った。 時間差で湯船に浸かり、身体を温める。 俺が身体を拭いて下着を手に取った所で俺の手から下着が消えた。 「返してよ!」 「いらないでしょ?」 「いるに決まってうわぁ!降ろせ!」 匡に抱えられベッドへ放り投げられた。 お互い裸で。 「明日学校っ!」 「拒否権あると思ってるの?」 「うっ」 「言いつけ無視して拉致られて?」 「でも!」 「んー、じゃ今日はいいよ。おやすみ」 匡はごろんと俺に背を向けて寝てしまった。

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