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第214話

「よしっ…出来たっ!匡っ!出来たよ〜!…あれ?」 「見えてる見えてる」 「って、近っ!?」 リビングでこっちを見てた匡に出来た事を呼びかけて、前を向くが居ない。 あれ?さっきまで居たのに。 すると匡が俺の後ろから登場。 またバックハグして出来たての肉じゃがを摘もうとする。 「あっ、盛り付けるから待って!」 「んん!美味し!」 「待ってって言ったのにいー」 何口か食べてからお皿取ってくると言って離れて行った。 うわー、美味しいって、嬉し! 練習して良かった! また違う料理もやってみよう! ちょっと料理にハマりつつある… 誰かに美味しいって、言ってもらえる事が嬉しい。 「はい、お皿これでいい?」 「あっ、うん!ありがとう!」 「うわー、そこ顔やばい。可愛いーね」 「はいはい、装うから離れて。」 「俺ご飯とか装うね〜」 「ん」 2人で料理をお皿に盛っていく。 うわ、こんな時にさっきの匡の言葉が… "新婚っぽい'' 照れる、やばい照れる! 暑い! 顔をパタパタとして匡に悟られないようにする。 「顔赤いよ?」 「…ちょっとね、…食べよっ!」 気づかれたみたいだけど上手く流してテーブルにお皿達を運ぶ。 その後も全部の料理を美味しいって、言いながら完食してくれた。

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