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第218話
「セイ〜、入っていい?」
「もう入ってるじゃん、いーけどさ」
匡が返事をする前にドアを開けて入って来た。
そのまま俺のいるベッドに座り、俺を引き寄せる。
「何?」
「あんまり考え過ぎないようにね」
「それさっきも言われた」
「心配しなくていーから。」
「ん」
俺がぐるぐる考えていた事を見透かしてるみたいに頭を撫でられる。
「明日学校行くんでしょ?今日はもう寝よ?」
「うん、歯磨きしてくる!」
「俺先に寝室行っとくから」
「分かった」
匡の腕の中から出て、洗面所へ。
ササッと歯磨きをして、匡が待つ寝室に向かう。
「お待たせ」
「うん、寝よ寝よ〜」
「うわっ、引っ張らなくても…」
ベッドに近寄ると腕を引っ張られて匡の胸に落ちる。
寝る時はだいたいいつもこの姿勢。
俺は腕枕されてるし、抱き込まれて暖かいけど匡は寝づらくないのかな…?
「寝づらくないの?横並びで寝る??」
「セイ抱いてた方が寝やすい」
「そーなの?それならいいけど」
「いいんだ笑」
「うん、おやすみ」
「おやすみ〜」
やっぱり落ち着くよね。
ちょっと寝返りは打てないけど…
このまま何も起こらないといいなぁ
俺はうとうとしながら眠りに落ちた。
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