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第221話
あいつの事を思い出すと一緒になって、母さんの事も思い出す。
今どうしてるかな…?
俺に対しては優しくしてくれてた。
あいつと結ばれてなかったら普通に幸せな生活を送れてたと思う。
あ、匡は俺の事調べたんだよね…?
今母さんがどこに居るか分かるかな…?
匡が帰ってきたら聞いてみよっと!
まだ匡が帰るまでに数時間あるから学校の課題を終わらせる事にした。
課題が全て終わった頃、匡が帰って来た。
「ただいまぁー」
「おかえり!なにそれ、パソコン?」
「そー、ちょっと調べたい事があって」
「あ、じゃあ俺の母さんの事も調べてくれない?」
「お母さん?家出した?」
「うん、今の居場所とか知りたくて…ダメ?」
「いーけど、」
「けど?」
「俺のお願い聞いてくれる?」
「俺に出来る事ならいーよ!」
「言ったね?」
ニヤリとした匡が俺を見る。
え、これやばいやつ?
早まったか…?
でも仕事忙しいのに大変だろうし、調べるのに探偵とか雇うなら俺はそのお金払えないし…
「そんな考えなくても大丈夫だよ、会社の雑務頼みたいだけ」
「会社って匡の?」
「そう、簡単でしょ?」
確かIT系だったよね
出来る事は少ないだろうけど出来る事なら手伝おう!
「分かった!」
「じゃ、次の土曜日に詳しく説明するね」
「うん」
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