222 / 268

第222話

今日は匡と約束をした土曜日。 昨日、早く起きてと言われたから8時で起きて見たものの… 匡が起きないんですけど? 「匡、起きて、8時!」 「んー」 「んーじゃなくて!仕事手伝うからやること教えて」 「ちゅ…おはよ」 起こす為に前屈みになった俺の首に手を回し、グッと引き寄せてキスをして来た。 「もぅ!おはよ!早く起きて!」 「んぁあぁー!よし!目ェ覚めた!」 勢いよく伸びをして顔を洗いに出かけた匡を追う。 「俺何したらいいの?」 「セイにはモデルして貰うから」 「えっ!?モデル!?無理だよ!」 「大丈夫、顔写んないやつ。」 「ほんと?」 「うん、新商品のパソコン持ってるだけ。胸下から写るようにするから大丈夫。メインはパソコンだしね。でもスーツは着てもらうから」 「俺スーツ持ってないよ?」 「手配してある。写真はスタジオ行くから」 「分かった。何時から?」 「10時から」 「はぁーい」 2人でちゃちゃっと朝ごはんを食べ車で移動をする。 移動中に聞いたら、新商品のパソコンのポスター、ネットショップ用の写真、社内雑誌、商品一覧の写真…その他諸々の写真を撮るらしい。 沢山撮るから1日係になるみたい。 俺素人だけど大丈夫かな? 色んな人に見られる写真だよね? もっとちゃんとしたプロに任せるべきでは…?

ともだちにシェアしよう!