225 / 268
第225話
「こっち向いて〜あー、いい感じ!」
パシャパシャとシャッターを切る音がスタジオに響く。
メイクを施された俺はスーツに着替えて撮影されている最中です。
撮られて思ったけど、手元だけなら本物の社員さんでいいのでは…?
まぁ、引き受けたからにはちゃんとやるけど。
そのままカメラマンさんの気の済むまで撮られて、お開きになった。
俺も一応写真を確認したけど、孫にも衣装だった。
まだ学生だからスーツは似合わないな…
もう少し大人っぽくならないと…
「セイ、お疲れ様。スタジオ付属のシャワー浴びておいで。これメイク落としね」
「ありがと、俺あんなんで大丈夫だったの?」
「もう可愛すぎたから全然大丈夫!」
「あー、はいはいありがと。シャワー浴びてくる」
俺は匡からメイク落としを受け取りシャワー室に向かった。
撮影スタジオにシャワー室って豪華だな…
普通なのか…?よく分かんないや。
てゆーか、一日掛りって聞いたけどもう終わったよな?
さっき時計見たら12時半だったけど…
でもスタッフさんやカメラマンさんとは解散しちゃったし。
スケジュールミスかな。まぁ、早いに越した事はないけど。
そんな事を考えながらシャワー室をでる。
「…え?」
あー、ね?
1日掛りってそーゆー事かよ!
ともだちにシェアしよう!