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第225話

「こっち向いて〜あー、いい感じ!」 パシャパシャとシャッターを切る音がスタジオに響く。 メイクを施された俺はスーツに着替えて撮影されている最中です。 撮られて思ったけど、手元だけなら本物の社員さんでいいのでは…? まぁ、引き受けたからにはちゃんとやるけど。 そのままカメラマンさんの気の済むまで撮られて、お開きになった。 俺も一応写真を確認したけど、孫にも衣装だった。 まだ学生だからスーツは似合わないな… もう少し大人っぽくならないと… 「セイ、お疲れ様。スタジオ付属のシャワー浴びておいで。これメイク落としね」 「ありがと、俺あんなんで大丈夫だったの?」 「もう可愛すぎたから全然大丈夫!」 「あー、はいはいありがと。シャワー浴びてくる」 俺は匡からメイク落としを受け取りシャワー室に向かった。 撮影スタジオにシャワー室って豪華だな… 普通なのか…?よく分かんないや。 てゆーか、一日掛りって聞いたけどもう終わったよな? さっき時計見たら12時半だったけど… でもスタッフさんやカメラマンさんとは解散しちゃったし。 スケジュールミスかな。まぁ、早いに越した事はないけど。 そんな事を考えながらシャワー室をでる。 「…え?」 あー、ね? 1日掛りってそーゆー事かよ!

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