228 / 268
第228話
数分間の押し問答の末、結局押し切られて着替え中なう。
はぁ…1回着たことのあるセーラー服なら抵抗なく着れたのに…
メイド服はなぁ…
チラッと見るけどやっぱりフリフリヒラヒラ
はぁ…こればっかりはため息が出る。
どうしてこうも何か着せたがるんだろ…?
女性用の服や着ぐるみが多いけど…
もしかしてやっぱり女の子がいいんじゃ…?
いや、やめよう、考えてもネガティブになるだけだ。
もくもくと着替えては見たものの…
似合わないよなぁ〜、まぁ、分かってはいた。
てか、セーラー服の時よりも丈が短い…
クイクイとスカートの裾を引っ張ってみるけど丈が伸びるはずもなく…
はぁ…行くかぁ〜
覚悟を決めて匡の待つスタジオへ。
「匡、着替えた」
「待ッ…やばぁ」
口元を覆い、悶えている。
「セイ、ちょっとこっち来て、そこ座って。やばぁ」
「またセット変えたの?」
「カメラカメラ…」
学校風から今度はなんだ…?
洋風の部屋みたいな、豪華なソファと机と絨毯と…金かかってそう…
このソファもフカフカだし、汚さないようにしよ…
カメラを持って帰って来た匡がまたシャッターを切る。
「メイドさんごっこしよ」
「何それ、やりたくないんだけど…」
「定番だよ?俺ご主人様ね」
なんか勝手にやり始めやがった…
ともだちにシェアしよう!