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第236話

「いや、好きなセイに女の子の服着せて、それ着て恥ずかしがってる顔を見るのが好き」 真面目な顔して返して来た返事がそれ。 …変態じゃん、え? 悩んでた俺馬鹿みたいじゃん 「キモぉー…」 「聞こえてるよ?」 「あっ、ごめ」 「てゆーか、俺セイしか好きじゃないからね?女の方がいいとかないから!分かった!?」 「わ、分かった」 「よし」 うりうりと頭を撫でられる。 そのまま帰ろっかと肩を抱いて歩く。 「腰痛い?車取ってこよっか?」 「いや、駐車場すぐそこでしょ?大丈夫。歩くよ」 「なんなら抱っこでもいーよ?」 「いらないから!」 確かに腰は痛い。てゆーか股関節も足も痛い。 でも歩けないほどではない。 なんならスタジオを出る時は肩に置かれていた匡の腕が腰まで下がってきている。 さすってくれるのはありがたいが触り方が… まぁ、いいや、いつものことだし。 近くに止めていた車に乗り込み、シートを倒す。 「寝る?」 「うん、着いたら起こして」 「分かった、おやすみ」 「ん」 家までは車で30分くらいの距離。 ヤッたばっかで体力ないので寝ます。 今日は休んだけど明日は学校行こう。 帰ったら学校の準備して… お風呂は…シャワー浴びたからいっか… 色々考えているとうとうとしてきてすぐさま眠りに落ちた。

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