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第239話

「人狼飽きたぁ〜」 「FPSやる?」 「俺エイムガバガバだから無理」 放課後の教室でやることなんて限られている。 初めは嬉々としてスマホゲームに勤しんでいたが毎日やるとなると飽きるよね… 「明日トランプとか持ってくる??」 「あー、俺UNOなら持ってるよ〜」 「あっ、あの…」 「「「ん?」」」 4人で話しているとクラスメイトの… えーと…田中…だっけ? が入って来た。 「何何?」 「なんか校門で柊君に渡してって手紙貰って…最近放課後教室にいるから今日もいるかなって…」 「手紙?ありがとう」 「うん、それじゃ、また明日」 「ありがとね〜」 渡すだけ渡して帰って行った。 帰ろうとして校門まで行ったのに教室まで届けに来てもらって申し訳ない… 「俺田中と初めて話したかもしれない!」 「田中…?さっきの奴なら中田だよw」 「うぇっ!?まじ!ごめん中田くん〜、ずっと田中だと思ってたよ…」 田中じゃなかったんだ… 帰ってしまった中田くんに謝っておく。 俺の覚え間違いに3人はゲラゲラ笑ってる。 ユズまで。 「てか、手紙って誰から?」 「んー、何も書いてないや。」 白色の封筒には差出人らしき名前は書いてなかった。 「あけてみるか…」

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